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第三部開始に向けて
私達は18回におよぶ連載を通じて、どのような環境に置かれても、自力で道を切り開けるだけの基礎体力を身につけました。そこで、いよいよGCCプログラミング工房第三部の幕開けです。これからしばらく、PC/AT ハードウェアの最深部を探訪する旅が続きます。
UNIX USERの読者の方々であれば、カーネルに興味を持ち、そのソースツリー解読に挑戦した経験をお持ちの方は多いことと思います。しかし、その挑戦のほとんどは、最初のブートプロセスで頓挫してしまったのではないでしょうか?カーネルの起動を完全に理解するためには、周辺デバイスに関するハードウェアレベルの知識が必要とされるため、これは仕方がありません。
ところが、書店に足を運んでみれば分かりますが、キーボードやVGAディスプレイ、フロッピーディスクやRS-232Cなどの基本I/O装置を、機械語レベルで直接制御する方法に触れた書籍は、現在絶滅に近い状況です(DOS時代であれば、まだ入手可能だったのですが)。このため、OSに興味を持つ->ソースリスト読破に挑戦する->ブートプロセスで頓挫->指南書を探す->見つからず断念・・という、悪循環が続いています。
システムプログラマーとして優れた資質を持ちながら、適切な指導を受けることができないために、その才能を開花できずにいる人達の数は、かなりの数に上るのではないのでしょうか?これは、極めて残念かつ嘆かわしいことです。
一方で、「なぜ、今さらそんな古めかしい技術にこだわるのか?」と疑問をお持ちの方もおられるかと思いますが、私はこれまでの経験から「すべての応用は基本の延長線上にある」と考えています。Linuxの本質は、Linus 氏が学生時代に慣れ親しんだ386マシンをハードウェアレベルから「究める」ことで私達の視界に入ってくるはずです。遠回りに見えるかもしれませんが、この第三部をくぐり抜ければ、カーネル山への登山口はすぐそこまで迫り、なおかつその頂上も見据えることができるでしょう。
平成15年6月12日
2004年2月号 GCCプログラミング工房 第25回 幻の90x60テキストモード p133-148 |
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2003年6月号 GCCプログラミング工房 第19回 セグメントを操る p127-140 |
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2003年5月号 GCCプログラミング工房 第18回 スタック操作・免許皆伝 p127-140 |
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2003年4月号 GCCプログラミング工房 第17回 Cハッカーへのスタック p131-140 |
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2003年3月号 GCCプログラミング工房 第16回 本格仮想機械への序章 p121-130 |
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2003年2月号 GCCプログラミング工房 第15回 キー入力処理を究める! p121-130 |
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2003年1月号 GCCプログラミング工房 第14回 指先からの旅 p105-120 |
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2002年12月号 GCCプログラミング工房 第13回 FreeDOS でキーボードを探る p129-140 |
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2002年11月号 GCCプログラミング工房 第12回 踊るキーボードLED p117-128 |
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2002年10月号 GCCプログラミング工房 第11回 素手でスピーカを操る p121-132 |
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2002年9月号 GCCプログラミング工房 第10回 仮想機械 octopus 登場 p117-126 |
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2002年8月号 GCCプログラミング工房 第9回 make bzImage 制作技術 p125-134 |
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2002年7月号 GCCプログラミング工房 第8回 vmlinux 集約までの技 p117-126 |
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2002年6月号 GCCプログラミング工房 第7回 make config と make depend の意義 p97-106 |
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2002年5月号 GCCプログラミング工房 第6回 Making of Linux p103-112 |
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2002年4月号 GCCプログラミング工房 第5回 モジュールによるカーネル圏内突入 p121-130 |
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2002年3月号 GCCプログラミング工房 第4回 セクション配置のからくり p109-120 |
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2002年2月号 GCCプログラミング工房 第3回 バイナリを操るリンカースクリプトの正体 p113-122 |
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GCCプログラミング工房 号外 No.1 「ELF関連文書一覧」 |
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2002年1月号 ブートシェルGRUBをマスターしよう! p64-73 |
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2002年1月号 GCCプログラミング工房 第2回 glibcからの独立 p115-124 |
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2001年12月号 GCCプログラミング工房 第1回 コードサイズの謎 p131-138 |
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2001年7月号 Linux カーネル2.4 におけるNAT とパケットフィルタ |
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ということで、お詫びの一文と共に記事中で述べることの出来なかった Netfilter コンパイル方法および各モジュールの解説を本サイト上で加筆しました。本文と併せてお読みください。 |